この道15年になります。子供の頃を入れたら、んー30年くらいにはなるな(笑)私はずっと集卵をしてきました。養鶏に携わっている方ならほとんどの方がそうですね。私が小学5年生のころから、両親が直売を始めて小さな事務所でパック詰めをするようになると私もそれを手伝いはじめました。サイズを自動で分けてくれる選別機はなく、母がサイズ別に選ったものを詰めていました。うちに洗卵・選別機が入ったのは3年まえからで、それまでは手で選っていました。私が菅藤養鶏場に就職という形になってからは、選別を母に教わり二人で活躍しました。

選別は難しいのか

昨日今日で出来るもんじゃありません。たまごにはサイズがあるのはみなさんご存知ですね。

たまごサイズ

 

左からMS、M、L、2L、3Lです。大きさが違うのが写真でわかるかな?背の高さ、横幅の違いにご注目ください。これは「見た目」の違いです。見た目の違いでだいたい判断しますが、集卵中にたまごの大きさをじっくり見て選別するわけにはいきません。手に入った瞬間に重さと手に収まる大きさの違いを瞬時に判断して選別しています。悩んだらドツボにはまります。。

サイズ別の重量

「手に入った瞬間に感じる重さ」微妙です。各サイズには幅を持たせてあります。Mサイズは58g以上64g未満であるもの。Lサイズは64g以上70g未満であるもの。2Lは70g以上76g未満であるもの。私と母が選別したものを10個入りパックに入れて計量したらどれもほとんど同じ重量になっていました。あるパートさんは私たちをこう呼びました

人間卵選別機

スゴイじゃろ(笑)

最近は選別機があるので手で選ることは少なくなりましたが、ジャンボという商品はパートさんと私が選ってそれを洗卵・選別機にかけています。ジャンボは3L以上のたまごがジャンボになります。

鶏舎2号

このたまごの中から集卵しながら3Lを選ります。私が選った卵360個を選別機に通すと、内ミスは10個程度です。3Lかなと思ったら2Lだった卵の数ね(^^♪ ではパートさんならどうかというと、360個のうち90個は2Lです。これは経験と慣れです。私は母に叱られながらもサイズ感を覚えました。あ、私は出来なくても叱りません(笑)重さを比べてもらったり、大きさの違いを見てもらって慣れてもらいます。落ち着いてみればやはり2Lは一回り小さいね、と言われます。なかなか難しいですよ~。

しかし、正しいと信じていた私たちの選別技術ですがMサイズについては少々正確さを欠いていたことが選別機導入後にわかりました。私たちがMだと思っていたもののなかで、MサイズよりのL(63gくらいだと思われる)をほとんどMとしていたことです。このきわめて難しい選別は現在でも選別機を通った卵を見ても「これLか?小さいなー」と感じます。なんか小さいなーと思ったらMにしてます(笑)

 

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ヒロミ

ヒロミ

代表取締役(有)菅藤養鶏場
菅藤裕美(すがとうひろみ)です(有)菅藤養鶏場で生産管理、配達などしております。
獄一門のオメっ子ガウラーです☆
バックドロップシンデレラ・ビレッジマンズストアも好き
ゴールデンカムイは尾形推し
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