世界のたまごライフも応援したい
ふみちゃん家のたまご コッコこと菅藤裕美(すがとうひろみ)です

突然ですが前回の続きです
前回の記事はコチラ→アフリカの卵事情

今回も国際たまごシンポジウムでの
カナダ ヴィンセント先生のプレゼンから
お伝えします。

卵が食べれないことで起こっていること

アフリカの子供の50%が発育障害・学習障害があるという
データがあります
食べ物って卵だけじゃないでしょうが、他の食べ物も不足
しているなかで、高たんぱくで栄養になるものは
卵をおいて他にはありません。

卵と成長について実験をした結果があります
生後6~9か月の子供に毎日1個卵を食べたグループと
食べなかったグループにわけて調査した結果
毎日1個食べたグループでは74%で体重減少が避けられ
47%に発育障害が見られなかったというデータがでました

アフリカでの卵の必要性が重要であるといえます

卵にまつわる迷信

前回のブログで、アフリカの人は卵が嫌いなわけではない
と書きました。
嫌いではないけど、迷信があります

「卵を食べるとハゲる」
「子供が卵を食べると泥棒になる」

こういった迷信があることから、卵を避けている人もいるみたいです
これは迷信ですよ~というアピールも必要だということでした。

最後に

私がこのブログを書いたのは、少しでも多くの人に
知っていただきたいと考えたからです。
月並みな答えです。
知ってる人が増えたら、それだけ解決法が見つかるんじゃないか。
20年間成長が見られなかった分野でも、もしかしたら
月日が経っていく中でアフリカへの技術協力に
繋がることがあるんじゃないかと。

私自身、お役にたてることがあれば協力したいです
ただ、飼い方を指導するだけでは問題解決にはならない
その前の段階、ヒナの育成率、餌が足りてない。
ワクチンの問題。
その餌の設計も栄養面で適切ではない状況。
鶏舎は??そして餌を運ぶ道路は?車は?
壮大な計画とチームが必要になります。

一人でも多くの子供が卵を食べて元気に育ってほしいと
願います。

戦後日本の栄養不足を解決したのは卵です
欧米からバタリーゲージシステムを輸入したことによって
養鶏場の大型化がすすみ、物価の優等生といわれるほどの
食べ物になりました。
バタリーゲージに関してはいろいろ思うところがある方が
たくさんいらっしゃるようです
しかし、戦後日本の食糧不足を解決したいという想いがあってこそ
導入されたシステムであるということを覚えておいていただきたいのです。
「ただ鶏を詰め込んで儲けてやろう」という考えで始まったことでは
ないのです。

もう日本は戦後ではありません
アニマルウェルフェアが世界各国で言われるようになりました
ゲージシステムも様々なものが登場し、
現代には現代に合った飼い方があると私は考えています
しかしながら、ゲージもタダではありません
全部替えるととんでもなく資金が必要です

日本で安定して卵を食べるようにするには、
バタリーもそれ以外のゲージもどちらも必要ではないかと思います

たくさんの子供が救われますように

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ヒロミ

ヒロミ

代表取締役(有)菅藤養鶏場
菅藤裕美(すがとうひろみ)です(有)菅藤養鶏場で生産管理、配達などしております。
獄一門のオメっ子ガウラーです☆
バックドロップシンデレラ・ビレッジマンズストアも好き
ゴールデンカムイは尾形推し
猫と海外ドラマ大好きで構成されています。