ふみちゃん家のたまご、その他お店で販売している養鶏場の卵たち。
いわゆるたまご型ですよね^^
卵だからね(笑)
つるっとした殻、ヒビもない。

けど、実はそういった商品になる卵ばかりが産卵されるわけではないんです。

破卵と呼ばれる卵があります

うちでは破卵(はらん)て昔から呼んでます。
いわゆる規格外卵ですね。
どんな卵を指すかと言いますと

・ヒビがあるもの
・卵殻(たまごのから)がざらざら、でこぼこしているもの
・形がおかしいもの

こういったものが破卵と呼ばれるものです。

卵が集まってパック詰めされる施設「GP(ジーピー)センター」では「B卵」と呼ばれています。
うちでは破卵と呼んでいますので、こちらでも破卵と書かせてもらいます

実際にどういったものかというと
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模様がありますね。
こういうのを「ペア卵」といいます
卵殻まで形成された卵が、何らかの理由で卵殻腺部とうところで止まっちゃうみたいなんです。
止まっているのに次の卵が来ちゃって、2個目の卵の殻と殻がひっついてしまってこんな殻になるみたいです。

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うちには赤い卵を産む鶏しかいません。。。
なのに右のような白い卵が出るんです。
そう、これも商品としては価値がなくなってしまうたまご。
右の白いのを「赤玉です!!」とは売れませんね~~
産卵後期になると色があせてくるんです。。これも仕方がない現象なんです。

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殻が欠けちゃったたまご。
ベルトコンベアで運ばれてくるときにニワトリがいたずらしてつつくこともあります。
どこかに当たったのかもしれません。これも破卵です。

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表面ざらざら。
ゴシゴシしてとれるならOKです。
とれんやつは破卵です。
手触りはコンクリートの壁のようです。

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しわしわの卵殻。
こちらも産卵後期の鶏に多く見られる卵です。
表面がしわしわ。なので破卵扱いです

商品としてだめなのか

いいえ、そんなことはありません
中身はどうかというと、普通なのです。
ただ、パックにこのようなたまごが入っていると
『気持ち悪い』
『食べても大丈夫ですか?』
と、問い合わせがくる気がします。
昔から入っていて当たり前の世界ならそんな問い合わせはないでしょうけど。
美味しい卵であっても、見た目で判断されて
『美味しくなかった』という人が現れる気がします

なので殻破が関係ないところに出荷します。

たとえば、ケーキ屋さん、パン屋さん、お弁当屋さん。
スポンジケーキには殻は関係ないし、
パンにも殻は入れなくていい。
卵焼きなら中身だけでいい。
マヨネーズもそうよね。

こういったお店に需要があります。

では破卵を顔で表現してみました

卵としては表面だけで判断されて、きっと残念がってるだろうなぁ
と、ふと思いました。
人も中身が大事よね。
見た目だけで判断するなんて

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ね、顔がこうでもヒロミはヒロミじゃろ

 

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ヒロミ

ヒロミ

代表取締役(有)菅藤養鶏場
菅藤裕美(すがとうひろみ)です(有)菅藤養鶏場で生産管理、配達などしております。
獄一門のオメっ子ガウラーです☆
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